子供の成長期に注意しておきたい事。
先日、お子様がいらっしゃる親御様から子供の姿勢が悪いのですがどうすれば良いかと相談されたことがありました。
もしかすると、同じことで心配している親御様もいらっしゃるのではないでしょうか?
一昔前は家でも学校でも姿勢が悪いと注意され、物差しなどで背中をペシッと叩かれていましたよね。笑
現代の子供はあまりそんな経験はないかもしれません。しかし、特に成長期の子供にとって姿勢を良くすることは発育上とても大切と言えます。
そんな子供の成長期に注意したい事について今日はお話したいと思います。
目次
現代の子供の身体に異変!?
最近の子供の身体に異変が起きていることをご存知ですか?
子供のロコモティブシンドローム。(※ロコモティブシンドロームとは、手足の骨や関節、筋肉などが衰え転倒や骨折のリスクが高くなっている状態)
今まではロコモティブシンドロームと言えば中年以降の高齢者特有の問題だと思われいたことが実は今、子供に起こっています。
例えば、、、
・片足立ちができない
・つまづいて転倒した際に前に手が出ず顔から転倒
・跳び箱を飛ぼうと手をついて両手首を骨折
まさか、そんな事ありえない。そう思いますよね、、
しかし、実際にこうしたことが起こっています。
子供のロコモの原因とは?
子供のロコモの原因は様々ありますが、特に最近ハイハイする時期が短い赤ちゃんが増えているそうです。
ハイハイは赤ちゃんの成長過程でとても大切で上半身と下半身の動的機能や反射運動を培う大切な動きです。
さらに、歩けるようになった後も抱っこしてもらったり、車移動が多かったりで歩いたり走ったりする機会が減っていること原因の一つと言われています。
もちろん、子育てをする親御さんからすれば仕方なく抱っこする場面が多い、移動の効率など考え車移動が多いなどあるかと思います。
また屋外は、交通事故の危険性やそもそも安全に遊べる遊び場が少なくなっていることもあるかもしれません。
更に、幼児のうちからスマートフォンやゲームがより身近になり長時間動かず同じ姿勢でいる事も原因だと言われています。
確かに、今や公園で集まってゲームをする時子どもたちをよく見かけます。
子供の運動不足が招く危険
とある調査では、現代の子供たちは学校の授業以外の運動が週に1時間未満の子供が多く、ゲームやネットなどで全く運動しない子が80%近くに上ると言います。子供の運動不足は成長の過程で育まれるはずの運動機能が十分に育まれない恐れがあります。使われない筋肉はやせ細り関節は硬く柔軟性のない身体になってしまいちょっとした転倒により怪我の多い子供になってしまいます。
対策としては、1日に60分以上の運動を子供が楽しいと思える範囲で習慣にする事が望ましいです。
子供の運動能力が伸びる黄金の成長期
知っていますか?子供の運動神経が著しく発達する時期があることを。
その頃の過ごし方で子供の運動神経、成長に大きな影響を与えることになります。
その時期の事を「ゴールデンエイジ」と言います。
プレゴールデンエイジとゴールデンエイジ
ゴールデンエイジは主に5~12歳頃を指します。
正確には、成長が早い時期の5歳と12歳では身体的違いが大きいので、
「プレゴールデンエイジ(5~9歳)」・「ゴールデンエイジ(10~12歳)」に分けて考えられます。
プレゴールデンエイジの特徴は、主に神経系の発達。
子供の神経は5~6歳までに急激に発達し大人の80%にまで達することが分かっています。
12歳で神経系の発達はほぼ100%で大人と同じになります。
ゴールデンエイジの特徴は、動作の即座習得。
大人は、動く前に動作を理性で理解し分析しようとします。
「肘は・・・」、「足の位置は・・・」このようにまず考えてから動きます。
これに対して子供は直感だけで動きのコツをつかみその動作を習得しようとします。
この様に年齢に応じて運動神経などは急激な発達をするため、成長期の時期に姿勢が悪かったり身体を動かす習慣がないことが
子供の身体機能に悪影響を及ぼすことになります。
最後に
子供は身体を動かすことで効率よく身体を動かすにはどの筋肉や関節を連動させればよいかを自然と学んでいきます。
その時期に猫背でゲームをする習慣が多いと発育、成長するうえで良くないことは明らかです。
もちろんゲームが全て悪いとは思いませんが、少なからずゴールデンエイジの時期にゲームをさせ過ぎないようにした方が良さそうですね。
自分の子供の姿勢を良くするためには、そばにいる大人達(お父さん・お母さん)がより身体が成長しやすい環境と習慣を身に着けさせることが大切です。
そのために必要な知識や方法が分からない場合は、当院へご相談いただければサポートさせて頂きます。
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たかよし鍼灸整骨院
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